5分でわかるイスラム国、的な記事リスト

テレビをつけると、後藤健二さんとイスラム国のテロのニュースを掘り下げもせず何度も繰り返し流している。

一方、ネットの掲示板に目をやれば、『なぜだかわからないが(イスラム国が)むかつく』という書き込みがやたら目立つ。これは理解を諦めている人間の本音であり、興味深い。

一緒くたにして申し訳ないが、これらを私なりにどういう現象か解釈すると、要はテレビ関係者も2ちゃんねらも中東に無知なのである。実際イスラム世界や過去の歴史、中東の現在の情勢を報道関係者ですらほとんど理解できていないのではないか。

「なぜイスラム国が生まれたか」、「何が本当の目的なのか」、「なぜあんなに拡大してるのか」、「なぜあんなに武力があるのか」、このうちのどれか一つでも正確に説明できるのだろうか。というか、分かってるなら現地ジャーナリストの情報からちゃんとその辺が分かるような番組を作ってあげるのがせめてもの手向けなのだけれども。

時間のある方は、以下に比較的短くまとまった記事をリスト化しているので最低限の対立要素などを覚えてほしい。本当は善悪の正しい判断すら容易では無い状況だったりする。アメリカ側で考えるか、アメリカに都合の悪い側で考えるかによって全てのニュースが違った見方になる。

すでに人が死んでいるのだし、日本もテロの対象にされているのだから、どれだけ時間がかかってもいいから簡単に理解をあきらめないでほしい。この問題は何十年も前から続いてる話で、これから先もずっと終わらない。日本は下手な外交やオリンピックの件で世界の注目を集めており、今回の人質問題は偶然ではなく序章に過ぎない。


◆5分でわかるイスラム国、的な記事リスト作ってみました。全然足りないけど

<4ページで全体像をつかむにはぴったり>
中東問題やイスラム国問題を解消する簡単な方法
イラスム国が生まれた成り立ち。表現の正確性は置いといて、これを4ページで書けるのがすごい。こういう良質なまとめは本当にPVが少ないよなぁ


[追加]<イラク戦争ってイスラム国とどう関係あるの?って人向け>
「過激主義との戦い」が複雑になった理由が悲しすぎる。
民主主義大好きなアメリカが中東の民主運動を邪魔するわけないじゃんって思うでしょ。逆です、アメリカは王政を支援してます。そうすると果たしてどんな良いことがあるのか<日本外交のまずさを知らない方は必見>
安倍外交が「イスラム国」のテロを誘発した
平和なイラスム教世界とすら対立しかねない状況を引き起こした外交は、誰しも米国の圧力を感じざるを得ない。普通自分からはやんないでしょ<危機感の足りない若者のために>
悪魔の詩訳者殺人事件
8500km離れてたって、例えば反イスラムの書籍を翻訳するだけで、つくば大教授が殺害されたりとか、日本でも日本以外でもこんな例は枚挙にいとまがない。ほとんど報道されてないだけ。<反アメリカ派の言い分>
インディアンの大陸を実効支配するアメリカ合衆国を名乗る武装勢力のキリがない歴史
アメリカって反対側から見るとどういう国なの?過去に悪いことしたことあるの?って人向け。43ページあるので、時間がある時にゆっくり読む用


※歴史の手っ取り早い理解のために反アメリカ的な、日本メディアで報道されない内容が多めになってますが、イスラム国のやり方が正しいわけじゃないです。


イスラム国もアメリカも正しくない、そこが思考のスタート。要はガンダム的世界がそこにはある。悪者などいない。これを世界のたくさんの人々が真剣に考えなければ、解決しない問題だと思う。食わせ物のストーリーで揉み消せるレベルではもはやない。