リーンスタートアップの終焉。
2011年にEric Riesが提唱してから既に丸3年が経った。
いつも世界から3年遅れで何かが流行り始める東方のある国ではちょうど今年流行っていたかもしれない。それはつまり世界では過去のものになっていることを意味する。
特に気をつけたほうがいいのが、この部分
>ビジネスモデルを、必ず「イノベーター」「アーリーアダプター」に最初にヒットさせるように作りこむ
これが失敗を誘発する地雷になっている。
...2011年以前、人々は検索によって能動的に情報を得ていた。Googleで検索し、判断し決断を下していた。
→今はもう違う。FacebookとTwitterがインフラとなり、新しいものが「いい」かどうかはすでに決められている。そして「いい」ものだけが受動的に届けられるページをユーザーは毎日飽きもせずぼうっと眺めている。
...2000年台前半、ネットがインフラとして機能し始めた時にコトラーのマーケティングが通用しなくなった。
→今はどうか、FacebookやTwitterがインフラとして機能し始めたことにより、エリックのリーンスタートアップが通用しなくなった。
先日、友人に以下の記事を教えてもらい、私が漠然と感じていた違和感の正体が姿を現し、連鎖的に不可解な謎も解けていった。
詳しくは以下の記事がわかりやすいので割愛するが、「イノベーターの消失」と「マジョリティの多様化」が同時に起きてるとすると、「キャズムの壁」も同時に消失していることになる。
よって、アーリーアダプターとマジョリティは連続する同一平面上にいるわけではなく、これらは多様化によって生じた、空間における別々の平面にお互いに決して交わることのないベクトルを持ったまま存在している。
簡単にまとめると、
・アーリーアダプターを狙って作られたプロダクトは、成功しない
・成功したいのなら、最初からマジョリティを狙うだけだ
どうやっていきなりマジョリティを狙うのか?
そんなの簡単だ。最初から圧倒的ないいね!やリツイートを集められるものを提供すれば良いのだ。
これこそが現代のマジョリティを構成する最も重要な要素となっているのだから...
参考:私たちがネットで失ったもの/YouTuberが必要とされるわけ
http://rootport.hateblo.jp/entry/2014/12/07/213533