president blogに学ぶタイトルマーケティングの手法

ベンチャー経営者のための資金調達マニュアル Vol.1を読んで秀逸なタイトルとその単語選択に技を感じたので、以下にまとめてみることにしました。

なぜこのエントリが短期間に500以上のブクマを付け、3日間ずっとホットエントリのトップを取り続けることができたのか、タイトルという切り口から考察してみます。

平凡な中にも技あり

タイトル:ベンチャー経営者のための資金調達マニュアル Vol.1

一件何の変哲も無いタイトルですが、そう思ったあなたは既に蜘蛛の糸の織り成す緻密な網に囚われつつあるといってよいでしょう。

読んでも何も特に感じないほどの自然なタイトルこそが真の良きタイトルであると感じます。

5つの珠玉のキーワードから成るタイトル

しかし、注意深く観察してみると、はてなユーザーの心を鷲掴みにするべく、キーワードの包囲網が張り巡らされていることに気付きます。


特徴的なキーワードを赤丸で囲ってみました。
なぜ、これらのキーワードが秀逸なのか以下に説明していきます。


  1. ベンチャー・・・はてなユーザーにとっては自分の職場であったり、憧れ(?)だったりする「ベンチャー」という言葉は読む物に親近感を与え、自分に関係のあることだという印象をもたらします。
  2. 資金調達・・・今はてブで空前のブームを巻き起こしている単語です。類語にファイナンスなどがあります。
  3. マニュアル・・・自然とブクマ数が伸びる魔法の言葉♪マニュアルは「役に立つ」「まとめ」「後で見る」の三原則を満たす正に理想的なキーワードと言えるでしょう。
  4. 経営者のための・・・はてなユーザーに派限りませんが、誰もが持つ「背伸びしたい心理」をがっちり掴むための常套句。「お父さんのための・・・」などの派生がある。

さらに決め手は

5.「Vol.1」

続きがあると見せかけてリンク再利用目的のブクマを誘発させる作法にはさすがといわざるを得ません。(ちゃんと続きもあるんですが)

マーケティング上とても参考になるタイトルだと思います。
ブログのタイトル作成にお悩みの方は参考にされてはいかがでしょうか。


番外編

ちなみに

これもとても大事なキーワードです(タイトルには盛り込まれていませんが)

はてなにおいて読書ネタは季節を問わず好まれ続けるテーマのようです。ただし、気をつけなければならないことが一つあります。実際に本を読まないとついていけないようなネタはNG。自分が読まなくても楽しめるエントリこそが良きエントリと言えるでしょう。

と、書きつつブクマコメならびにタグを見てみなさん全く読む気が無いんじゃないかと思えるほど、「あとで」を連発しているようなので、試しにスクリーンショットを撮ってみました。

「あとで」と言う言葉を発する時間があれば今やってしまえば良いんじゃないかと思ってしまう私としては、なんというか言葉を失ってしまう光景です。

本当に「あとで」読むなら良いのでしょうが、これこそ理想と現実の狭間と言えるかもしれません。